月見草アニメ!

ブログ名は「王や長嶋がヒマワリなら、オレはひっそりと日本海に咲く月見草」という野村克也氏の名言からつけました。月見草のように、目立たないながらも良さがあるアニメやゲームについて、語ることを目指します。

拝啓 リステ運営様

拝啓

 

梅花の候、貴社におかれましては、ますますご盛栄の段、大慶に存じます。

さて、突然ですが、来る6/7(日)の

Re:ステージ!ワンマンLIVE!!~Chain of Dream~《KiRaRe公演》

につきまして、提案がございます。単刀直入に申し上げますが、

① 追加公演の開催

② ①が不可能な場合、ライブビューイングを実施するまたはライブ映像をネットで配信すること

③ ③が不可能な場合の、後日の映像化

以上の三点をご検討いただけないでしょうか。

 

以下は、私の気持ちを長々と綴ったものであるため、読み飛ばしてくださってかまいません。

 

私はなぜリステが好きなのか

私は、昨年放送されたアニメ「Re:ステージ!ドリームデイズ♪」を拝見しました。それまで「リステ」に触れたことはなく、アニメも軽い気持ちで拝見していたのですが、次第にのめりこみ、気がつけばすっかりこの作品の虜になっていました。

この作品の素晴らしいところは、「Re:」というタイトルに象徴されるように、「一度諦めた夢を、もう一度追いかける」という点であると感じます。

普通の作品ならば、「夢を諦めるな」「困難な目に遭っても、逃げるな、立ち向かえ、乗り越えろ」というメッセージを発するところです。

このようなマッチョな思想も、それはそれでよいですが、リステの場合は違います。「夢を一度諦めてもいい。でも、もう一度目指してみようよ」「困難な目に遭ったら、逃げることは悪いことじゃない。一度逃げても、もう一度頑張ってみればいいじゃないか」

このような思想を、私はリステから感じました。世の中に存在するのはマッチョな人間ばかりではありません。私もマッチョではなく、弱い人間です。挫折したこともありますし、逃げだしたこともあります。そんな挫折も弱さも抱きしめて、それでも前に進もうという優しさが、リステにはあります。

主人公の式宮舞菜たちKiRaReの6人は、いずれもアイドルになるという夢を一度諦めます。そして、諦めたという過去を、だれも否定していません。過去を抱きしめたうえで、もう一度夢を目指すのです。アニメ11話で、「過去は今とつながっているから。大丈夫。」と、柊かえが本城香澄にメッセージを送るシーンが象徴的です。

また、このような思想を語るうえで外せないのは、数々のリステ楽曲です。特に、主題歌「Don't think,スマイル!」の歌詞は、素晴らしい歌詞が多いリステ楽曲の中でも、白眉です。

道がもしも途絶えても 別のルート探して進もう
だから何度も!何度も!何度も!前を向いて

 

乗り込んだバスにもしも 居場所がないなら

旅の途中 降りるのも 間違いじゃない 

 このようなリステの思想に、弱い私は救われ、励まされました。現在私が前向きに生きられているのは、リステという作品が存在するおかげと言っても過言ではありません。

改めてリステスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。このような素晴らしい作品を熱意を込めて作ってくださり(あのクオリティのものを作るのに、どれだけの熱意と愛があれば必要なのだろうと想像します)、本当にありがとうございました。

 

待ちに待ったKiRaRe公演、しかし……

リステにはまった私は、当然ブルーレイも全4巻買い揃えました。昨年11月に開催された3rdライブにも、昼の部・夜の部ともに参加しました。

ライブに参加したことで、ますますリステに対する愛は深まりました。MCはほぼなく、息をつく間もなく展開される、魅力的な楽曲の数々。大好きなKiRaReの歌とダンスに酔いしれたかと思いきや、花守さん最後のリステライブであったオルタンシアのパフォーマンスに心を揺さぶられ、王者の風格漂うステラマリスの楽曲に興奮したかと思いきや、トロワアンジュが持つ天使の歌声に聞き惚れ、テトラルキアのステージには全身を激しく突き動かされる。あちらと思えばこちら、とのべつまくなしに気持ちが動き続け、感情に対する暴力であるとすら感じました。

最後は花守さんをリメンバーズ皆で温かく送り出すことができ、本当にこのライブに行ってよかったと心の底から思いました。これほどの素晴らしいライブは、私が生涯で経験するであろう全てのライブの中でも五指に入る、と断言してもよいです。

しかし、これほどの素晴らしいライブでも、セットリストに入らない曲は出てきます。KiRaReの曲に限っても、Startin' My Re:STAGE!、君に贈るAngel Yell、夏の約束をはじめ、数々の名曲が入っていません。

これらの楽曲を聴けるであろうKiRaReのワンマンライブが、本当に楽しみでした。ワンマンライブを実施すると聞いた昨年の11月から、KiRaReワンマンライブの日がやってくるのを心待ちにしていました。

しかし、ブルーレイの先行販売の結果は落選。KiRaRe初のワンマンライブへの参加という私の夢は露と消えました。

一度は諦めた夢でも

落胆しながらも、一旦はライブへの参加を諦めました。

一般販売を実施していない段階のブルーレイ先行ですら落選が出る原因のひとつには、会場のキャパシティが小さすぎることが挙げられます。昨年の3rdライブが行われた大宮ソニックシティのキャパが2500であるのに対し、作品のメインであるKiRaReのライブがTFTホール1000、キャパ900では小さすぎます。

この、会場のキャパが小さすぎる点について、リステ運営様を非難するつもりは毛頭ありません。ただの推測ですが、東京オリンピックもありますし、やむにやまれぬ事情があるのでしょう。

このような事情もあるでしょうし、私はライブへの参加を諦めました。そのくらいの判断ができるほどには私は「大人」です。理想の前に、どうにもならない現実があることそわかっています。しかし、諦めた後で、私は「ステレオライフ」の歌詞を思い出しました。

「理想と現実は違う」なんてね 大人のフリもしてみたけれど

大人になるってこと それは何かを諦めることじゃない

きっと……

そうだ、諦めることは簡単だが、本当にそれでいいのだろうか。他の作品ならば諦めもつくが、リステだけは違う。KiRaReの6人のように、一度諦めた夢を、もう一度追いかけよう、そのためにできることはないだろうか……。

以上のように考え、この手紙を書いています。

会場のキャパが小さいのは仕方ありませんが、そのためにライブに参加することができないリメンバーズのために、冒頭で申し上げたような救済措置を講じていただきたいのです。

もちろん、この要望はKiRaReのワンマンライブを体験したいという私欲から出たもので、厚かましいお願いであるのは重々承知しています。このような措置が難しい事情があるであろうことも想像しています。

しかし、今回の公演に落選したリメンバーズは私だけではありません。twitterで観測される限りでは、リメンバーズのうち4分の1~3分の1は落選しています。アニメが成功し、リステというコンテンツがさらに大きくなるチャンスである今、このようなリメンバーズに対する措置を講じないことは、作品にとって大きな損失にほかなりません。

もちろん私も要望をただ書き連ねているだけにはまいりません。収入の範囲であればお金は出せますし、これからもリステを応援し続けます。

落ち込んだり迷っても最後には笑顔に、リメンバーズが367Days(みんなで)なれるような、そんな結末を迎えられますように。

 

書いているうちに思いが募り、思いのほか長い手紙になってしまったことをお許しください。

何卒ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。

 

Re:ステージ!の今後のますますの発展を祈って

 

敬具